『助六由縁江戸桜』=
=1:『ケンカと赤フンは江戸の華っ!!』の巻=
というワケで、何か、広瀬川が歌舞伎のハナシをするってコーナーがはじまっちゃいました。
といってもワタクシ松竹さんから何かもらってるワケじゃないので、
いわゆる作品紹介、見どころ解説系の
歌舞伎入門、鑑賞の手引き,
さあ歌舞伎を見に行こう、
な内容はやりません 。
まあ、歌舞伎をネタになんかおもしろいこと書こうという企画です。
読み物として楽しんでいただければうれしいです。
というワケで第一回は、何たって歌舞伎の王様、いいオトコの代表、
花川戸助六 はなかわど すけろく だあ!!
正式タイトル『助六由縁江戸桜』 すけろく ゆかりのえどざくら。
お江戸の歓楽街、吉原 で、メチャモテ度&ケンカの強さ、
歴代No1に光り輝く助六のキャラクターは、
男にとっても女にとっても超ミリョク的ではあります。
お寿司にもなってるくらいだからみんなも助六の名前くらい知ってますよね。
(助六寿司、かっぱといなりだけで¥600ってとこ、
だいたい寿司屋で一番安い…)。
さて、あれは、20年以上前のこと、ワタクシは小学校の低学年。
初めて「助六」の舞台を見た(さすがにテレビでしたが)、そのお子様が何に感動したかって、
なんたってイキナリ花道で大マタ開いて見せてくれた、
赤フンっ!まっ赤な越中ふんどしっっ!!
助六の赤フンに見とれる小学生ってのも、ちょっと…。まあいいや。
ちなみに今思えばあれは別に“越中フンドシ”じゃなくて「さがり」と呼ばれる褌ふうの飾りだったんだけど…まあいいや。
動きが大きくてスソの乱れるシーンの多いこのお芝居は、
コトあるたびに赤フンが、見えるというか、見せてると申しますか・・・。
そりゃ、江戸紫のハチマキとか、金キラキンの女帯とか、高下駄とか、唐傘とか、ケンカ用に常備してる尺八とか、助六のかっこいいトコロは沢山あるけど、やっぱり、
黒のキモノに裏地は白(水浅黄)、モノトーンでキめておいて、すそ廻しや下着はまっ赤。でもって、股間で見せびらかす、
まっ赤なフンドシ (だからフンドシじゃありません)、
この白、黒、赤、のトリコロールが助六のシンプルかつゴージャスなファッションの決め手といえましょう。
黒いキモノは助六が暴れるたびに乱れまくるけど、 中の赤い下着は決して乱さない(縫いつけてあるんだけどね(←バラすな))。
これが実はただのケンカ好きのチンピラではない助六の由緒正しさを示しているように思います。
(実は曽我五郎、とか、実は敵討ち中のサムライ某、とか)
そうそう、「助六」 はこのように足を出す場面の多いお芝居なわけですが、今いる役者さんで一番足がキレイなのは、やっぱり
現、七代目尾上菊五郎だと思います 。
菊五郎が演るのは「助六」本家の市川家とは少しつくりが違う
『助六曲輪菊』 すけろく くるわのももよぐさ っていう舞台なんですが、まあ、やってることはほぼ同じ。
(※参照:【44】『江戸いちばんのいい男』の巻)
女形もなさるし踊りも上手な役者さんなので、足が超キレイで楽しいです。
色も白いので赤フン との相性もバッチリです(だからフンドシじゃ・・・)。
こんな目で歌舞伎見てていいのか…。というか、それでこそ歌舞伎。
次回は『お富さん〜』の歌で有名な「切られ与三」だあ!!
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